地域に若者のチャレンジの場を作り出す、チャレンジプロデューサーを発掘・育成・支援
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YVMが山形を代表する商業集積である七日町商店街から依託を受けたイベント風景。この七日町を舞台に、新たな「商売人」を育成している。

山形ベンチャーマーケット(以下:YVM)は、空きビルを利用したミニショップの集合体であるチャレンジショップ「BLOCKS」を行政の補助などを借りずに自力で立ち上げ、起業を目指す若者が商売の仕方を学ぶ「チャレンジショップ事業」を展開。そして、3年間「BLOCKS」を運営する中で、16人が独立・起業を実現。次々と人を育てる実績を収めている。尚、本文中にある「商売」とはモノやサービスを売る仕事全般のことを指しています。



--稲葉さんが当事業を始めたきっかけを教えてください。

もともと、つくば学園都市で生まれ育ち、「商店街」というものを経験した事がなかった。大学で山形に来て、初めて「商店街」や「商売する人」と出会ったんです。独立して商売をしていきたいと考えてはいたけど、リアルに商売する人との関わりの中から、方向性が決まりました。東京のトレジャーファクトリーに1年間インターンし、帰ってきてから感じたのは、「同じような独立志向のある人の仲間がほしい」ということ。最初は、自分も一人のチャレンジャーとしてそういう仲間が欲しかった。

--スタートから3年間で16店鋪を独立させました。


チャレンジショップオープンの時に50名を超えるエントリーがあったことからも、当時はSHOPオーナーになりたい予備軍のニーズがあったと思う。3年間で30店鋪の3坪SHOPが誕生し、その中で16店舗が別の場所にSHOPを構え独立しました。だいたい50万円弱でSHOP独立の判断が出来るので、最初から何百万円もかけてSHOPをオープンする事と比べると、とてもリスクが少ない。そもそもチャレンジショップの役割である「自分の売りたいものと売れるもの」の見極めの場所としては、とても有効なものだったと思います。

--では、SHOPが地域の活性化に対してどのような役割が果たせると思いますか?


「地域の活性化は人づくり」と言われますが、YVMでは「人づくり」に「商売」という視点を入れる事
が重要だと強く思っています。「商売」とはお客様に喜んでもらってお金を得る事。この「喜んでもらって」という部分が地域の中でいかに多様に行なわれているかが、地域の活性化だと考えています。

--「山形チャレンジャーズ・ミーティング」と題したサロン的な活動もスタートしたそうですが?


「商売」で常に新たなことを仕掛けている人と、これから「商売」にチャレンジしていこうとしている人が集まる場を提供しています。そこでは、お互いに刺激し合い、さらに出会いの中から新たなプロジェクトが沸き上がってくるような集まりを目指しています。これまでにも、このサロンで出会ったデザイナー志望の若者とSHOP店長が、新プロジェクトとしてSHOPの空間デザインプロジェクトをスタートさせるといったこともありました。「商売」している人にとっては新たなアイデア実行者との出会いの場であり、これから「商売」にチャレンジしていく人にとっては、チャレンジしたいプロジェクトとの出会いの場となっています。

--最後に、今後のYVMとしての展望は?


これまでは「SHOPオーナーという商売人」を育成してきました。しかし、地域をもっと良くしていくには、SHOPだけでなく、SHOPを支援するデザイナーや広告、イベントなどを企画する広い意味での「商売人」の育成も重要だと感じています。今後は、サロン活動を通じて新たな商売のチャレンジャーが生まれ、彼らが独立してプロジェクトを企画して実行していける「商売人」として成長し、それぞれの分野を活かして共同で企画を立て、より大きなインパクトを地域に作れるようなそんな「成長と共同企画の場」を提供していきたい。

 稲葉裕
1977年茨城県生まれ。山形大学卒。
2000年(特活)山形ベンチャーマーケットを設立、同理事長に就任。2002年、(株)シーリングを設立、同代表取締役に就任。中国医学のマッサージ技術「推拿(すいな)」の中国国家資格取得留学斡旋と国内でのマッサージ店舗(3店舗)、マッサージ資格教室(2教室)を運営する。
 
バリのインテリア雑貨を扱う『BALISAYA』店内。モデルCP事業における1店舗目として、有限会社キャラウェイの新店舗出店プロジェクトの委託を受けオープンした。
 
第1回サロンは七日町に出来た新オフィスで行なわれた。20名を超える参加者に広めのオフィスもいっぱいになった。椅子だけでなく、オフィスのあちこちで、「夢」や「チャレンジ」が語り合われた。



「商売」を通して人を癒したい!と考え、お店を初めて作りました。お店を運営する中で一番学んだ事は、お客様に対する責任感。お客様が望んで、お店にきてくれたことに、なんとしてでも応えたい。そのためにはどんなことでもしました。今はその経験から、さらに「癒し」を追求した商売をしています。これからも、「商売」を通して人を癒しつづけられる人でありたいと思います。
YVM卒業生
鈴木みわさん


プロジェクトに携わる事になった人達とは、プロジェクトを通じて出会えた何かの「縁」だと思います。私は常に「縁」を大事に、「縁」のある人たちを応援したいという思いが強いです。若い人達との「縁」により、新たな打ち手をどんどん打つことも可能となり、さらに新たな視点で企画を進める事も出来ました。今後、さらにプロジェクト自体が発展し、若い人たちのチャレンジの機会が生まれる事を望んでいます。
(有)アジアンルルド
取締役社長 
荒木貞一氏
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