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―― 今日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。
今日は現在の飯塚市をつくることに、大きな力を注いでこられたお二人、縄田さんと斉藤さん、そして、その中でいろいろと悪戦苦闘しながらも事業を立ち上げてこられたハウインターナショナルの正田さんにお越しいただいています。
さっそくですが、正田さん、縄田さんと斉藤さんのご紹介をしていただけますか。
正田さん:はい。こちらにお越しいただいたお二人は、本当に私の大恩人のお二人です。私が右も左もわからないときから、ずっと資金的な面もメンタルな面でも本当に育ててくれた、お二人です。
縄田先生は病院の院長先生ですが、たぶん、医者と名乗らなければ、医者とわからない。(笑) ジャンルにとらわれない活動を行っている方です。もちろん、ドクターという基盤、生活力があっての話だと思うのですが、この飯塚で、留学生の支援に始まり、留学生が卒業後も、実際に挑戦できる場ということで、資金も含めて、また実際の色々な保障だとか、ビザとか大変なこともあるんですが、そういうお世話されたりとか、していらっしゃいます。また、海外の障害のある子どもに車椅子を送るようなボランティア活動で仲間を集めたり、また、命にかかわる大病を患った留学生を救うための運動をおこして、実際にその人を助けられたりとか。
本当に、まさに私利私欲なく、無私の心でこの飯塚で活動されています。ですから、地域の中で大変な信頼がありまして、私のような若い若輩者が、なかなか地域で信頼を得るのは大変時間がかかることをですね、縄田先生が、彼ら、やるんだから、頼むよ、と一言言ってくださるおかげで実際に応援していただけるようになる。
もし縄田先生に出会うことがなかったら、私は飯塚では間違いなくやっていくことはできなかった。そういう恩人でございます。
斉藤さんは、飯塚の地元に一番食品という食品会社を、ベンチャーから起こして、いまやスープにおいては日本一のシェアを誇る会社のオーナーでいらっしゃいます。斉藤さんは具体的な実務であったり、仕事の厳しさを教わりました。そして、本当に叱っていただきました。
いまでも、私自身、非常に未熟ですが、かつて私が右も左もわからない駆け出しのときに仕事で大変大きなミスをしたり、お客さんにご迷惑をかけたことが多々ありました。そんなとき、斉藤さんが、一緒になって応援していただいたり、ある時は我々の責任なのですが、顧客先に同行していただいて一緒に頭を下げていただいたりしたこともありました。本当に、何とこれから恩返ししていけばいいのか…。斉藤さんには、今も、私どもの監査役をしていただいています。
―― ありがとうございます。では、縄田さん、斉藤さんの順にお話を伺います。縄田さん、いま正田さんから、飯塚の地域におけるいろいろな活動、特に留学生への支援などのエピソードを紹介いただきましたが、縄田さんがそういう活動をされるにいたった背景などを、教えていただけますか。
縄田さん:僕はですね、飯塚というまちが、若い人たちが愛せるような地域になってくれると、ありがたいと思うの。
飯塚はね、大学卒業生の97%くらいが出て行ってしまう。でも、どうしたらここに残ってもらえるか。そのためには仕掛けがいる。正田くんも、そのうちの一人だけど、今はこの飯塚に47社のベンチャーができている。外人さんのベンチャーもできています。
僕が、若い人に言いたいのは、ここ4、5年が、この地域の将来性を作るだろうと踏んでます。国は金ありません。1000兆円以上の借金をもって、補助金もどんどん削減されていく。ならば、将来自分の地域をどう育てていくのか。これを本当に考えきらないと、ただマンネリで過去の延長のことだけをやっていた地域はたぶん廃れていくと思います。シャッターの店はますます増えるだろうと思います。
だから、特徴を出していかないと。 大学というものが、IT専門の大学だ。正田くんの言いだしっぺで、飯塚をアジアのシリコンバレーにしよう、ということも言ってくれた。
九州では、今から人口が増えるのは、福岡市だけで、他のところは全部人口は減る、と推定されています。福岡は、九州新幹線ができる、交通アクセスがよくなると、どうしても大都市に集中してしまう。飯塚もいま以上に福岡に持っていかれる危機があります。これを防ぐには、地域がどのくらい魅力を持っているかが勝負です。
海外に目を向けると、本当にがんばっている。 例えばシンガポール。シンガポールは、人口が約470万人ですが、そのうち留学生が10万人もいる。将来的には30万人にもなるといわれている。アジアの優秀な学生はみんなシンガポールに行くようになるかもしれません。
もっとすごいのは病院です。シンガポールの病院に入院している患者さんの20%は外国人だそうです。外国の患者さんを治しているんですね。
飲み水はマレーシアから買っている。だから水代が高い。じゃあ浄化槽つくろうということで、水を飲めるように浄化する。おしっこを飲める水に変えていく技術を開発したりしている。そういうことを、シンガポールは、かなり積極的にどんどんやっているんです。
日本には資源がありません。そういう意味では、シンガポールと一緒です。そうすると、シンガポールのような考え方もある程度はもたなくちゃいけない。
でも、あまり大きなビジョンを持っていっても、行政は動きません。危険性を伴いますから。
だから僕は、小さなことを少しずつ積み上げていって、行政にこうしたらいいでしょ、って言えるようにしている。僕はそれを
“敷石作戦”と呼んでいるけどね。一つ一つ石を敷き詰めていって、道を作るという意味で。
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