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トップページ > チャレンジ・プロデューサーの先人(福岡県飯塚市編:地域づくりの仕掛け人たち)
 
このレポートでは、それぞれのテーマを持ち、地域を変革していった仕掛け人たちに、思いや仕掛けてきたことを聞き、 まとめました。
これから、地域でチャレンジをプロデュースされる方の何かのヒントになればと思います!

―― 何も分かっていないで出資しているという言葉は、相当割り引いて受け取らないといけませんね。つまり、カネは出すが口は出さない、ということを、斉藤さん流のユーモアのある言葉でおっしゃっていただいているんだと思います。それにしても、縄田さん、斉藤さんの呼びかけに、地域のほかの皆さんもいい反応をする。地域がひとつにつながっている感じがしますね。

斉藤さん:一昨年前ですけども、うちは食品関係の仕事しており、牡蠣の養殖をやっているところへ視察に行ったことがあります。一つ、とてもいい勉強になったことがありぜひ皆さんにお話したいと思います。
牡蠣は湾の水が肥沃でなければいけないんですけども、それをよくするために、山に木を育てているんですね.一生懸命、山へ行って、山の栄養素のある、水が、川から水が流れてきて、海に出るという遠大な計画を抱き、町をあげて実行しています。そして、それを全国に発信されているんです。

彼らがやっている努力は、飯塚のまちづくりにつながるなと思って帰ってきたんです。 過疎化していく村や町をどうするか、自分の地域をどう生かすか、というのは大きな問題で、一年二年で答えが出ることではないですよね。みんなが大きなビジョンを持ち、時間をかけて、本当に強い、村や町にしていくことが必要です。しかし、すぐに成功してなくてもいいんですよ。それを発信するんです。

発信すると、あっちの町ではこんなことをやっているのか、うちの村ではこんなことやっているのかっていう、関心を持った若者が残ってくれるはずなんですよね。一人二人三人とつながることで、最後には大きな結果が生まれていくのではないかと思います。


―― チャレコミでは、そのように地域がつながっていく仕組みづくりを模索しているのですが、その原動力になるものは何だと思いますか?

斉藤さん:一言で言えば、「郷土愛」とでもいうのでしょうか。 郷土愛を持っている人は、どこの地域にも必ずおられると思うんです。でも、多くの人はあまりそれを前面に出されない。表向きそんな思いがなさそうでも、さわってみないと熱いかどうかわかない。だから、まずは自分が熱くなって、そういう方々のおられる場に出向いていく、あるいは自分が発信していく。そういった出会いを、実は我々も望んでいます。 こんな熱い青年がいるのか。この熱い青年を自分の想いと似たようなとこ、重なるとこがあると思う。そうすると、応援してあげたい、という気になるんですよね。損得じゃないんですよね、郷土愛となると。兄貴のような、親のような、気分で、叱る時は叱りますけども、それはよくなってもらいたいと思う心が必ずあります。

まずは自分が地域を愛する人間になって、自分が周りの人に発信すると、どの地域でもこのような連鎖は生まれると思います。 地域を巻き込んでいくやり方としては、一生懸命、がむしゃらに行くというのも良いんですけども、一つひとつ作戦を立てて事に当たるというのも大事なことだと思います。特に行政と連携してやっていこうと思うときは、提言していっても、わからないことがあると思うんです。そういうことがあるということを頭に入れて、一つひとつ、小さいところから投げかけていくことが必要だと思いました。

縄田は現在、地域からの信頼も厚いですが、自分自身の私欲を捨てて、地域のために貢献されているからです。最初からそうだったわけではありません。地域の人たちと本当に小さなところから、一つひとつ積み重ねていって、そしてその結果として10年、15年たって、彼は私欲のない人間だと知られるに至りました。その私欲のない人間が話を持ってきたんだったら、聞きましょうというような環境ができたんです。みなさんの地域でも、そういった積み重ねが大切だと思います。

縄田さん:目標に到達するためには、道があります。道をスムーズにひくためには、地盤をつくらなければいけない。この地盤を作らず、いきなりこの目標に進んでいくことは、まず難しい。

同じように、飯塚がいきなりIT都市になる、ということはありません。まずは道作りをしなくちゃいけない。この道作りの一つが留学生のお世話をすること。また一つが、ハウをそだてること。飯塚新人音楽コンクールもやっています。こういうことが、ある程度集まると博多から人が入ってくると思っています。新しい人が流入すると、ここに新しい企業が生まれる。そうした結果、飯塚の成長につながります。
しかし、障害もあります。ひとつは、町中で鉛が飛んでくるという「青春の門」のイメージ。それから、博多から来るのに、山越えしなくちゃいけないというアクセスの問題。この二つの弱点があります。この弱点をなくすために、いいイメージを与えることによって、一つ一つつぶしていこうとしています。

敷石作戦では、目標は、大きく持ちます。正田くんから教えられたシリコンバレー構想です。そのために留学生のお世話をした。そうすると留学生は飯塚を好きになってくれます。いま、留学生が卒業し飯塚で会社を起こした例が2社、出てきました。それから、上海で会社を興し「筑豊」という社名にした留学生もいます。留学生をかわいがることによって、こういうことが起こり始める。日本人もレベルの高い学生が集まっています。そういう人たちがここに集まってくれると、地域のレベルアップにつながる。そういう風に考えています。留学生の面倒を見ることが回りまわって、地域へ還元されているんです。

―― 正田さんだけでなく、留学生や学生といった、地域にとって異質な存在とも言える人たちを、単によそ者といって片付けるのではなく、完全に仲間というか、親子のように接してかわいがる。そして、彼らの成長を支えてあげることで地域が成長していく。他の地域に参考になるだけでなく、若者にとっては希望のわくお話、本当にありがとうございました。


※ この内容は、2005年9月9日に開催された、チャレンジコミュニティ
創成プロジェクト 2005年度第2回ギャザリング(集合研修)の内容をもとに編集したものです。


 
湯布院 仲谷健太郎氏
SOHO@しずおか
小出宗昭氏
3
株式会社いろどり
横石知二氏
福岡県飯塚市
地域づくりの仕掛け人たち
笠間工芸の丘
久保忠雄氏
正田英樹さん(株式会社ハウインターナショナル 代表取締役〔チャレコミ認定モデルCP〕) 。
 
「目標に到達するためには、そのための道作りも大切」と敷石作戦について話をする縄田さん。
 
 
 
 
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