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トップページ > チャレンジ・プロデューサーの先人(静岡編:SOHO@しずおか 小出宗昭氏)
 
このレポートでは、それぞれのテーマを持ち、地域を変革していった仕掛け人たちに、思いや仕掛けてきたことを聞き、 まとめました。
これから、地域でチャレンジをプロデュースされる方の何かのヒントになればと思います!

 

      地域で「仕事が回る」ための仕掛け

 ところで、起業・創業をしたい人たち、起業・創業をしている人たちというのは、その人たちだけを集めたとしても、どちらかというと、同じ方向性の人たちだから仕事が回るような形になかなかならないんです。むしろ、仕事を回すためには地域の商店街、中小零細企業、大企業などを一つ一つ巻き込んで、初めて仕事が回るようになる。だから私たちは、仕事が回るきっかけをつくりだすための仕掛けをしてきたんです。
 SOHO@しずおかでは、毎月、講演会を開いています。スタートから3年間で46回、無料の講演会を開き、色々なベンチャー起業家や先生方、一流といわれている人たちを呼んで、講演会、交流会を仕掛けました。およそ縁もない人までも巻き込んで流れにしていこうと思ったのです。支援の方向性を、起業家だけじゃなくて地域にまで広げ、創業支援から産業支援にまで枠を広げていこうと。

 

      セミナーがきっかけとなり、起業家に

 その典型的な例をひとつご紹介したいと思うのですが、それがスポーツ弁当の話です。
 スポーツ弁当、といってピンと来る人は少ないと思いますが、実は日本で初めて、スポーツ栄養学を市販のお弁当に導入したものです。
 スポーツ弁当の企画をした古旗さんという女性は、SOHO@しずおかで開いているアロマテラピーのセミナーにたまたま参加していただけで、起業する気もないし、ビジネスなんてまったく興味もない方でした。僕は会った人にはすぐに何をやっているかを尋ねるのですが、そうしたら、彼女はスポーツ栄養士、と言うんです。彼女はスポーツ栄養士として、講演会もやっていました。
 高橋尚子についているあれかなと、イメージはすぐにわきましたが、そんな人が静岡にいるとは面白いなと思いました。「ぜひ詳しい資料を見せてください」と頼んで見せてもらったら、一目見ただけで、「この人、すごい!」とわかりました。いわゆる一流のスポーツ専門誌に、彼女の書いた論文が2年にわたり連載されていたんです。これはひょっとしたら何かいけるんじゃないのか、と思って、データベースを使ってスポーツ栄養学について調べました。

 そうしたら、分かったことが二つありました。一つは、スポーツ栄養学を取り入れた商品はきわめてわずかしかない、ということ。ウィダーインゼリーやカロリーメイトみたいな食品がほとんどでした。本来スポーツ栄養学というのは、アスリートが効果的にトレーニングをし、栄養分を体に効果的に補給するための栄養学であって、朝昼晩の食事に取り込まれて初めて効果があるものなんです。しかし、現実にはそのような商品はまだこの世に出ていません。どんな大メーカーもチャレンジしていないんです。
 もう一つは、古旗さんの名前をデーターベースで調べると、名前の出てくる頻度が上から5番以内に入っていていたんです。これはブランド力がある印です。
 この2点が分かった時、これは絶対いただきだ、と思いましたね。スポーツ栄養学を取り入れた商品を開発すれば、日本で初めてのものになる、そこに彼女の名前のブランド力が加われば絶対に売れる、と直感しました。

 彼女も日本にそのような商品が出ていないことを知っていて、スポーツ栄養学の要素を取り入れた弁当を作ってみたいと思っている、と言う。メディアでは静岡で開催された国体での、スポーツ弁当の話がよくされるのですが、本当は、国体のために作ったわけではなくて、全国にあまたいるアスリートのために作り、いつでも販売できる商品にしたかったんです。ところが一つ大きな問題がありまして、全国ルートで弁当をデリバリーする手段が当時コンビニしかなかったのです。今はちょっと違うと思いますが、当時のコンビニのお弁当に対する消費者の見方というのは必ずしも健康的なものではありませんでした。暑いところに何時間置いても腐らないものというのが最優先でしたから。多分その理由も消費者自身も分かっていたと思います。究極の健康のイメージである、スポーツ栄養学をそういう現状に重ね合わせるとコンビニ弁当ではうまくいかないだろうと判断しました。

 そこで、地元で一番大きな弁当メーカーに交渉したところ、提案2日で社長と会ってGOサインが出ました。果たして、しずおか国体では3万食のお弁当を正午前に完売。たいへんな反響を呼びました。
湯布院 仲谷健太郎氏
SOHO@しずおか
小出宗昭氏
3
株式会社いろどり
横石知二氏
福岡県飯塚市
地域づくりの仕掛け人たち
笠間工芸の丘
久保忠雄氏

 

「地方都市におけるインキュベーターのロールモデルになりたい」と話す小出氏。
 
 
 
 
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